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gradiolus' blog

主に日々のまとめ。たまに映画と本のこと。

あいぼうツイッターノベルまとめ(腐注意)

小説

思いつきで書いたあいぼうのツイノベです。

腐ってるものがあります注意。

 

  • 暗い中に小さな明かりがある。「かんべ」と、静かに名を呼ばれた。みれば手が浮いていて、その手には青い薔薇が一輪ある。涙が頬を流れる。「あなたは、俺に直接渡してはくれないんですね」薔薇を受け取ると手は消えてしまった。明かりの中で受け取った薔薇と自分の手が青白く光る。 

 

  • 「生きるのが辛いなら死ねばいいのよ」女は上品にケラケラ笑う。「嫌ですね、それだけは」「本当にそうかしら」美しい口元に浮かぶ、笑み。「ご冗談を」云いながらこちらも笑う。笑いながら右の手には、ずっと爪を突き立てていた。女は目敏く、それを見ている(ああ、死にたい……)

 

  • 喉がかわいたと言われたので、貰い物の紅茶を淹れて上司に運んだ。「君、お茶をいれるのがうまいね」珍しく褒められる。狸のような容姿をみながら、「まあ、毎日みてましたから」いつかの日の、かつての上司に思いを馳せた。きっとあの人は今日も窓際の席で、美味しい紅茶を淹れている。

 

  • いつもの薄暗いバーの席、落ち着いた曲に心が安らぐ。「今日は飲まないのか」ワイングラスを回しながら同席する男がいう。「ええ、今日は」「何処か体調が悪いのか」「何処も、悪くありませんよ」云いながら笑む。相変わらずの過保護だ。今日はこれに酔いたくて、ワインを飲まないでいる。

 

  • 愛とは何かと考えた日は、必ず夢に見る、小指に結ばれた黒い紐を。かつての恋人の指に結ばれたそれは、見えぬけれども、今は自分の手の中にある。「その紐、いつになったら捨てるんですか」同じ夢の中で、紫の紐を持った男に言われる。差し出される紐を受け取れない。またいつか、結ぶ先が消えそうで。