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gradiolus' blog

主に日々のまとめ。たまに映画と本のこと。

何かを信じられない時に

いま少し、不信が私の心をしめている。

棚に飾ってある白い聖母マリアの置物の足元に、蛇を見つけて、それから私はとても不振でいる。

神は野蛮なことなんかしない!

と私の心が叫んでいる。
蛇を罪の象徴とは、私にはどうしても思えないのだ。

私には、蛇は神であり美しいものに思えるから。もちろん、良いことも悪いこともするが。

なので生き物や他の神を踏みつけるものは、本当に神聖なのだろうか?と疑ってしまうのだ。

この蛇を踏みつける像は、人々が神が無原罪であると示したいがための単なる表現にすぎないのはわかっている、頭では。
でも不信でいっぱいだ。

そう思って落ち着きが持てないで寝台に横たわっていたら、ふとサリンジャーの「フラニーとゾーイ」を思い出した。
フラニーへゾーイが神は身近にいると示したあの言葉が、私の胸によぎったのだ。

「フラニーとゾーイ」は以前伯母に古い昭和に発行された文庫本をもらって、読んだ。
古いものに付箋をはるのがしのびないので、新しく買ってそちらに沢山の付箋をはった。
こんな気分の時にはきっと、付箋のない、古い本を手にしたらいい気がする。
ゾーイが、教えてくれるような気がする。

気づけば私はフラニーとそんなに年が違わなくなっていた。
だとすれば、もっとわかるような気がする。何がわかるのかは、わからないけれど。

少しづつ不信が消えていくことを祈りながら、私は本のページをめくることにする。

フラニーとゾーイー (新潮文庫)

フラニーとゾーイー (新潮文庫)